2009年7月17日金曜日

【そら祭り】への想い☆…  プロデューサー丸山茂樹

今、大切な「場所」がどんどん失われていく現実があります。
私達の住む場所は、生活のために必要な場所。
その「居場所」は、生きるために必要なものだから守っていかなければならないし、
その場所の大切さを再認識しなければいけないと思います。
まだまだこの日本には、
自然が残り景観も素晴らしい場所がたくさんあります。
その「場所」を知って、
自分達の住むところの大切さの再確認やこんなに素敵な場所があったんだという発見があれば、
「場所」を守る意識が生まれるし、さらに自分の生活も豊かになるのではないでしょうか。

私は、大学に進学してから音楽をはじめました。
それがきっかけで沖縄へ旅に出て、
そこで出会った音楽や人の温かさのおかげで、人生が変わりました。
その出会いに感謝することが演奏活動につながり、
全国各地で大好きな「場所」とたくさん出会いました。
その「場所」を、少しでもたくさんの人々に知ってもらいたいという気持ちが常に表現の中にあらわれてきました。
そして、自身の楽曲もその見てきた、感じてきた「場所」を
そのまま見てもらっている、出会ってもらっているという感覚が生まれるようになりました。
しかし、ステージで「場所」を伝えていても、やはり音楽だけでしかない表現にどこか悩んでいたときに、
みんなでこの「場所」づくりをしていかなければいけないと思いました。
旅をそのままみんなに届けるのではなく、
旅そのものをみんなでつくっていく。
その過程の中で気づくことすべてが、
「場所」を守る人間の心を豊かにしていく。

ただ知ってもらうんじゃない・・・、
「自分や地球にとって大切な場所は・・・」と気づいてもらいたいんです。
それが、場所と場所、人と人、自然と自然、たくさんのモノをつなげてくれると思います。
「交流することで場所や人がつながっていく」=「音楽を通して、場所の大切さに人が気づき、豊かになるきっかけを知る」。
自分の大切な場所で、自分達の手で何かつくりあげ、自分達の場所を守って、盛り上げて、楽しみ、残す。生きるうえで、大切なことだと思います。
祭りとは、人が自然と共存するための知恵です。
間をつりあわす、神を待つ、などの語源のように、
みんなで手をとりあって自然に感謝をすることです。
自然への感謝を持つだけで、「場所」を守られると思います。

そこで、第1回「そら祭り」が2007年に兵庫県播磨中央公園で開催されました。
500人以上の人が集まり、無意識にみんなが「場所」を意識するような笑顔や考える姿を見て、
本当に日本中・世界中にこの気持ちを広げていきたいと思いました。
そして、実際に各地から私たちの町でも開催したいという声がたくさんあがり、
2008年は北海道・関東・宮崎・兵庫西脇・神戸の5会場で開催されました。
この2年間で、私自身多くの気づきがありました。
「場所」を大切にする、好きになるということは、
何よりもそこに集まる人間を大切にし、好きになることなんだって。
良い事も悪い事もすべて、
この地球やそこに住む人間に必要な事。
それにしっかりと向き合わなければいけないんだって。
2009年も各地から開催したいという声があり、
その声を実際に形にしていきます。
様々な開催場所の目的が、その地域を盛り上げ、
さらに土地を守り、それが日本中・世界中の環境への意識にまでつながっていくと、私は信じています。
営利目的でなく収益も環境活動に募金するという形ですが、
なにより関わった人々がそういった活動に意識を向けるきっかけをつくりたいと考えています。

そらを見上げて何かを考えるとき、そこは自分にとって大切な「場所」となる。
どこにいても、人や自然、空はつながっている。
そのそらの下にある大切な自分達の居場所を、ちゃんと考えていきたいと思っています。
そのために、好きな「場所」で、好きな人達と、自然の中で楽しむ!
その「場所」で楽しんで、さらに祭りを一緒につくりあげていくことで、大切な「場所」が残されていく。
そこにある音楽や活動を通して「場所」を意識することは、環境や自然についても考えることにもなっていく・・・。
一緒につながるきっかけをつくりましょう!
そらを見上げてこの「場所」でつながりましょう!!

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